現在、世界の人口は80億人を超え、この膨大な数の中においても誰一人として全く同じ人間は存在しません。それぞれに得意・不得意があり、趣味や考え方、思考、見た目、行動、言葉づかいも異なります。一定程度は「個性」として受け入れられる社会ではありますが、その中でもより強い「個性」を持った現代の社会的弱者と言われる層が直面している課題は計り知れず。例えば、貧困、性的マイノリティ、ヤングケアラー、デジタル依存、いじめ、家庭環境、教育機会の不平等、直面している環境や心の問題などが複雑に絡み合い、孤立や事件、事故に至るケースが増えていると考えます。それを防ぐ為には社会的弱者本人またはサポートをする保護者や兄弟やそれに関わるものが1人で抱え込まずに済むような環境を整えることが必要だと考え、少しでも心安らげる空間を提供し、情報交換や愚痴をこぼすことができる居場所を作ることで小さなSOSにも耳を傾けられ事体の未然防止や早期発見に繋がると思います。近年、「個性」が誤解や偏見の対象となる場面があることも否定できません。居場所の提供を通して私たちは全ての社会的弱者が自分自身の色を知り、自分らしく輝ける社会を目指しています。
そして「個性」が現代において当たり前のように受け入れられ、賛同され、肯定される社会をつくりたいと思っています。
この理念を実現するために、私たちは活動をスタートします。多様な価値観や「個性」が尊重され、誰もが安心して太陽の7色の強い光のように自己表現できる社会の実現に向け、歩みを進めていきます。「個性」はまるでキャンバスに彩りを加える絵の具のように、私たちの社会を豊かにし、価値あるものにしてくれると確信しています。
特定非営利活動法人 太陽の色
理事長 片山 陽葉
いま、せかいのひとは
はちじゅうおくにんを こえました。
でも、こんなに たくさんひとがいても
まったくおなじひとは
ひとりもいません。
それぞれに
とくいなことや にがてなことがあり、
すきなことや かんがえかた、
みためや こうどう、
ことばのつかいかたも ちがいます。
いまの しゃかいは
あるていど「こせい」を うけいれます。
でも、とくに つよい「こせい」をもつ
ひとたちは たくさんの もんだいを
かかえています。
たとえば
びんぼう、せいてきマイノリティ、
ヤングケアラー、デジタルいぞん、
いじめ、かていのもんだい、
べんきょうのきかいの ふこうへい、
こころのもんだい などです。
こうした もんだいが かさなり
ひとりぼっちになったり
じけんや じこに つながることも
ふえています。
それを ふせぐために
ひとりで かかえこまないでいい
ばしょが ひつようです。
こころが やすらぐ ばしょを つくり、
じょうほうを こうかんしたり
ぐちを いったりできるばしょを つくると、
ちいさな SOS に きづけます。
そうすれば じけんや じこを
ふせぐことや そうきはっけんに
つながります。
さいきんは 「こせい」が
まちがってつたわったり
へんけんの たいしょうになることも
あります。
わたしたちは そんな ひとたちが
じぶんのいろをしり、
じぶんらしく かがやける
しゃかいを つくりたいと おもいます。
「こせい」が あたりまえに
みとめられ、さんどうされ、
よいことだといわれる
しゃかいを つくりたいのです。
このゆめを かなえるために
わたしたちは かつどうを はじめます。
いろいろな かちかんや「こせい」が
たいせつにされ、
だれもが あんしんして
たいようの なないろの ひかりのように
じこひょうげんできる しゃかいを
めざして あるいていきます。
「こせい」は キャンバスに
いろを ぬる えのぐのように
しゃかいを ゆたかにし
たいせつなものにしてくれると
わたしたちは しんじています。
NPOほうじん たいようのいろ